出版社内容情報
2016年1月から続いた「マイナス金利」政策が昨年に解除され、2025年1月には政策金利は0.5%に引き上げられました。これから、定期預金や住宅ローンの金利は上昇します。金利や利子、利息という言葉は多くの人にとって身近なものではありますが、では実際に「金利が生活や経済にどのような影響を与えるか」を十分に理解している人は少ないのが現状です。特に、バブル崩壊後の「低金利時代」に慣れ親しんできた世代にとって、これからの金利上昇局面は未経験の領域です。この新しい環境下では、「借りる」「増やす」「貯める」といった場面で慎重な判断が求められます。
本書では、こうした状況に対応するために必要な「金利」に関する基礎知識を60分で身につけられます。経済に不案内な読者でも安心して読み進められるよう、難しい数式や専門用語は極力控えました。さらに、現在の経済環境や金利の動向も簡潔に解説し、「いま世の中で何が起きているか」をさっと把握できる構成にすることで、読者がライフプランや資産運用において正しい選択をできるようサポートします。
内容説明
金利が教えてくれる現在と将来のお金の価値。運用では味方に、借金では敵になる「複利」。金利の力で「貯める」「借りる」「増やす」。リクツ通りには動かない!金利が変動する要因。超低金利時代は終わった。知らないと損する!「金利ある世界」の常識。
目次
1 超低金利時代の長いトンネルの出口が見えてきた!理解しておきたい日本の金利の「今」
2 あらためて金利について考えてみよう!金利の基本の「き」を理解する
3 金利にはとてつもない力が秘められている 「単利」と「複利」の違いを理解する
4 金利の力を生かして「貯める」「借りる」「増やす」 日常生活で役に立つ「金利」の基礎知識
5 金利が経済に与える影響を知らないと損をする!複雑な「金利」と「経済」の関係をおおまかに理解する
6 金利がどう動いているかがわかれば、世の中の見え方が変わる 「金利」が決まる仕組みを理解する
7 物価の安定を図り経済の健全な発展を支える 金利コントロールの司令塔「中央銀行」の役割
8 キーワードがわかれば、経済が深読みできる!ニュースに出てくる「金利」にまつわる用語を理解しよう
著者等紹介
近廣昌志[チカヒロマサシ]
中央大学准教授。1978年広島県生まれ。中央大学商学部金融学科卒業。中央大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(金融学)。2012年愛媛大学法文学部講師、2017年同准教授を経て、2022年4月より中央大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。