出版社内容情報
・「金融危機」についての最新の知見を第一線の研究者が解説。
・コンパクトな表現で、最新の理論と実例を紹介。
2008 年の世界金融危機以降、その原因についての研究が膨大に蓄積され、来るべき危機に備えた政策が検討された。しかし大学の経済学コースではそうした危機についての全体像を学ぶ機会が実は少ない。本書では10 の経済危機モデルと、それに該当する2つの事例を各章で平易に解説。学生・ビジネスパーソンともに役立つ1 冊。
内容説明
“危機”の基本形を学ぶ。交錯するマクロ経済学と金融論の最新知見をコンパクトにまとめる。
目次
第1部 増大する脆弱性:危機の前段階(バブルと信念;資本流入とその(誤)配分
銀行と類似機関)
第2部 破綻:引き金と増幅装置(システミック・リスク、増幅、伝染;支払能力と流動性;民間部門と公共部門のつながり;安全資産への逃避)
第3部 政策と回復(為替政策と回復の速さ;新しい伝統的金融政策;財政政策と実質金地)
第4部 おわりに(結論)
著者等紹介
ブルネルマイヤー,マーカス K.[ブルネルマイヤー,マーカス K.] [K.Brunnermeier,Markus]
米国プリンストン大学のエドワーズ・S・サンフォード教授兼ベンドハイム金融センター所長。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)より博士号取得。専門はマクロ経済学、金融理論、特にバブル、デジタル通貨など。2023年アメリカ金融学会会長。2023年から日本銀行金融研究所海外顧問
レイス,リカルド[レイス,リカルド] [Reis,Ricardo]
英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のA・W・フィリップス教授。ハーバード大学より博士号取得。専門はマクロ経済学、金融・財政政策、特にインフレ、景気循環など。2021年ユルヨ・ヨハンソン賞、2022年カール・メンガー賞。英国アカデミー会員
栗林寛幸[クリバヤシヒロユキ]
東京大学特任研究員。東京大学教養学部卒業(国際関係論)。英国ケンブリッジ大学修士課程修了(経済学)
小谷野俊夫[コヤノトシオ]
静岡県立大学名誉教授。早稲田大学政治経済学部卒。ペンシルベニア大学ウォートンスクール修了(MBA)。第一勧銀調査部ニューヨーク駐在シニア・エコノミスト、DKB総研経済調査部長を経て静岡県立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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