内容説明
日本の法制度を素材として法と経済学を学べる,はじめての入門書。民法・会社法の設計から,経済分析のエッセンスをつかむ。わかりやすい項目立て,端的な記述,簡易な計算例により,経済学的な発想もすっと理解でき,初学者でも自力で読み通せる。最初の1冊に最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいのすけ
1
法と経済学の基本書的な位置づけだが、特に前半部分については、経済学又は法と経済学に関する一定の知識があった方がわかりやすい。法と経済学的な観点からの日本法の個別的な規範の説明という点では、優れて応用的な本であるともいえる。特に9章は、情報の経済学について一定の事前知識がないと完全な理解は難しいのではないか。一方で、10章以下の会社法に関する部分は、他書にも見られる制度趣旨の説明にとどまる部分もあり、もう少し経済学の理論体系に各制度を位置付ける形での踏み込んだ説明が欲しかった。2025/06/02
Go Extreme
1
効率性 インセンティブ 過失責任 厳格責任 損害の効率的な抑止 損害の内部化 最小費用回避者 ハンドの公式 一方的注意と双方的注意 過失相殺 共同不法行為 賠償責任ルール 所有権ルール 所有権の機能 物権法定主義 情報費用問題 取得時効 パレート改善 支払意思額 履行利益・信頼利益・関係特殊投資 任意法規 デフォルトルール マジョリタリアンデフォルト ペナルティデフォルト 強行法規 不完備契約 コースの定理 エージェンシー問題 有限責任 法人格否認 インサイダー取引規制 敵対的企業買収 モニタリング2025/04/22